【解答】 （借）繰越商品　200,000
／（貸）仕　　入　200,000
（借）棚卸減耗損　10,000
／（貸）繰越商品　 10,000
（借）仕　　　入　10,000
／（貸）棚卸減耗損　10,000

【合格直結の思考】

（１）まず、１行目の仕訳で、帳簿ベースの期末商品帳簿棚卸高を、仕入（＝売上原価）からマイナスする。
（２）（１）で、一旦、帳簿ベースの金額で仕訳された繰越商品について、棚卸減耗分をマイナスする。
本問では、「実地棚卸高（原価）」となっており、帳簿上も実地上もどちらも原価ベースなので、帳簿棚卸高と実地棚卸高との差異は、棚卸減耗損と判断できる。
（３）帳簿棚卸高と実地棚卸高との差異、つまり棚卸減耗損を、売上原価に算入する、という問題なので、棚卸減耗損を仕入勘定に振り替える。

【合否を分けるポイント】

（１）売上原価算定の決算整理仕訳について、
　　・まず帳簿ベースの売上原価算定仕訳
　　・次に、帳簿上の繰越商品から、棚卸減耗損（商品評価損）をマイナスする仕訳
　　・最後に、棚卸減耗損（商品評価損）から、売上原価に振り替える仕訳
　と分けて、理解しているか？
（２）期首商品がない場合、商品評価損がない場合、であっても、（１）の仕訳から必要なものだけ残す判断ができるか？

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