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次の取引について、下記の語群から勘定科目を選んで仕訳してください。
当社は、X5年4月1日に¥800,000で取得した備品(耐用年数8年)を、X8年7月31日に¥200,000でみどりや株式会社に売却し、代金としてみどりや株式会社が振り出した約束手形で受け取った。減価償却方法は200%定率法、記帳は間接法による。当社の決算日は3月末日であり、売却年度の減価償却費は月割計算とする。
(語群:受取手形・営業外受取手形・備品・減価償却累計額・支払手形・営業外支払手形・固定資産売却益・減価償却費・固定資産売却損)

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【解答】
(借)減価償却累計額 462,500
(借)減価償却費    28,125
(借)営業外受取手形 200,000
(借)固定資産売却損 109,375
/(貸)備     品 800,000

【合格直結の思考】

1.固定資産売却の仕訳の型は
(借)減価償却累計額 ???
(借)減価償却費   ???
/(貸)備     品 800,000
※「減価償却累計額」は、前期末までの減価償却費トータル。「減価償却費」は当期の月割分(4~7月=4か月分)
2.200%定率法により、減価償却累計額と減価償却費を計算する。
(1年目=X5.4.1~X6.3.31)減価償却費:未償却残高800,000×償却率2/8=200,000
(2年目=X6.4.1~X7.3.31)〃:600,000×2/8=150,000
(3年目=X7.4.1~X8.3.31)〃:450,000×2/8=112,500
(4年目=X8.4.1~X8.7.31)〃:337,500×2/8×4か月/12か月=28,125
3.取得原価¥800,000-減価償却累計額¥462,500-減価償却費¥28,125=実質¥309,375の価値の備品を手放して、代わりにもらったのが¥200,000(の約束手形)。差額の¥109,375が固定資産売却損。

【合否を分けるポイント】

(1)固定資産の期中売却の仕訳の型を覚えているか?
(2)200%定率法による減価償却費計算ができるか?(過年度分=減価償却累計額、今年度分=減価償却費)
(3)固定資産売却益または固定資産売却損を正しく算出できるか?
(4)固定資産売却のために約束手形を受け取った場合は、「営業外」をつけることを忘れていないか?

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